ネイティブレベルの発音を目指そう【英語の発音練習のやり方・お勧めの教材】

英語発音の学習でどこまでのレベルまで目指しますか?「通じるレベルの発音が身につけばよい」と考えている人も多いでしょう。でもできればネイティブレベルの発音を目指すことをお勧めします。発音をよくすることは圧倒的なメリットがあるからです。

そして完璧とまで言わないまでもネイティブ並みの発音を身に着けることは誰にでもできます。留学する必要もありません。40代過ぎてからでも全然OK!

発音練習は英語学習の要

発音はリスニング、英会話だけでなく、文法学習やリーディングにも関わってきます。

英語の文字を読んでいる時でも脳内には自分なりの英語の発音が再生されています。英語学習の全てに発音がつきまとってくるのです。この脳内で再生される自分なりの英語の発音を早い段階で正確なものにしておくのがとても大事です。

発音なんかは後回しにして実践的な英会話の勉強からスタートしたいという人もいるでしょう。

しかし断言できます。最初に発音を学んでおくことが英語学習の近道です。また発音学習を始めると気が付くのですが、発音学習はけっこう楽しいです。人は声を出すと気分がよくなるようにできています。また発音がきれいになっていくと思わずにやっとしてしまうほど嬉しいものです。

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どのレベルまで求めるか?

第一の目標としては、相手に負担をかけることく自分の言うことを理解してもらえるレベルの発音でしょう。それなら1か月も練習すれば大丈夫です。

でもせっかくならネイティブレベルを目指して練習するとよいと思います。とりあえず通じるレベルを目指すよりもモチベーションがあがり、学習の真剣度が変わってくるからです。もし自分がネイティブのような発音で話せたらと想像したらワクワクしませんか?

もちろんネイティブレベルの発音に到達するには時間がかかります。どんなに練習してもそのレベルに到達できないかもしれません。でも毎日の英語学習の中で発音を意識していけば少しずつあなたの英語はネイティブに近づいていきます。そうやって目標を持つと学習はがぜん楽しくなりますよ。

発音学習のやり方

発音をよくするコツはお手本の英語を完全にコピーするつもりで忠実に真似することです。それにつきます。

最初は単語単位で練習をします。一通り基礎を学んだらセンテンス単位で真似する練習をします。文章になると発音しにくくなる単語があります。また単語が連結すると発音が変わるものがあります。そのため単語単位とは別にセンテンス単位での発音練習が必要です。

舌をリラックスさせる

英語と日本語の発音の仕方の最大の違いは舌のリラックス度合いと言っても過言ではないでしょう。日本語は舌に力を入れて話しますが、英語は舌をだらんとリラックスさせてしゃべります。リラックスした状態だと舌からよだれがでてきます。

このあたりに言及している発音教材は、ニューヨーク発最強発音メソッド英語喉50のメソッドです。

自分の声を録音する

自分ではお手本通りに発音できていると思っても、録音して自分の声を聞いてみると思いのほかうまく発音できていないことに気がつくことがあります。自分を通して認識する発音と客観的に聞こえる発音は違うものです。

ですので発音練習ではスマホ等の録音機器は必須です。あまりの自分の発音のへたくそさにがっかりすることもあるかと思いますが、気にせずどんどん録音して自分の発音を確認しましょう。

また録音したものはいくつかを保存しておくとよいです。英語学習をしていると、いつまで経っても成長を感じられずにモチベーションを落としてしまうことがありますが、数か月後くらいに過去の録音を聞いてみると自分の成長ぶりがわかることがあります。

鏡を使う

お手本の音声を聞いて真似しようとしてもなかなかうまくいかないときもあります。そのような時は鏡で自分の口の形を確認してみましょう。そしてネイティブの口の形と同じになっているか確認してみましょう。

発音の仕方は一つではないことを知っておく

発音練習においてはお手本を完全コピーするくらい忠実に真似するのが効果的ですが、一方、同じ発音でも発音の仕方(口の形や舌の位置)はネイティブによってもやや異なることがあるということを知っておきましょう。

口の形や舌の形はみんなバラバラです。誰一人同じ口や舌の形をしているということはありません。ですから同じ音を出すにもやり方が人によって異なるのです。このことを知っておかないと、どんなに頑張ってもお手本の通りにならないと行き詰ってしまう恐れがあります。。

お勧めの教材

発音の教材は一冊で十分なのですが、どうしても好みが出てくるので書店で自分にしっくりくるものを選ぶとよいでしょう。私は下記の2冊を重点的に使いました。

英語耳

発音の勉強をどこから始めてよいか迷ったら、まずこの本から始めましょう。取っ掛かりとしてもよい本ですし、きちんとやればこの一冊で発音のこと全てを学べます。発音の本でどれか一冊お勧めをと言われれば迷わずこの本を推薦します。

発音の理論を学ぶのは2週間もあれば十分です。ただし学んだことがきちんとできるか(お手本のように発音できるか)はまた別の話です。数か月程度は繰り返し反復練習をして自分の発音をブラッシュアップしていくことをお勧めします。

この書籍は巻末にまとめページがあるところが秀逸です。毎日の反復練習がしやすいです。

超低速メソッド 英語発音トレーニング

英語は単語と単語が結合して音が変わるということがよくあります。例えばwould haveはウダヴのような発音になることがあります。

このような発音は日本人にとって実際どう発音されているのかわかりにくいものです。ナチュラルスピードの音声を聞いてそれを真似して「それっぽく」真似している人も多いのではないでしょうか?

それっぽく真似した発音が正しければよいのですが、当然間違っている場合もあるでしょう。またそれっぽく真似していると自分の発音に自信が持てないという問題点もあります。

この書籍の特徴はそのようなネイティブの発音をスロースピードで再現している点です。スロースピード音声を聞くとネイティブがどのように発音しているのかがよくわかります。

スロースピードの音声を真似していくと、自分自身でも正確にネイティブの発音を再現できるようになります。リスニングにも抜群の効果を発揮します。

なお、この書籍のスロースピード音声は機械でスローにしたものではありません。実際、ネイティブがスロースピードで発声したものなので、とても理解しやすいものになっています。

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