音読の効果は計り知れないものがあります。発音や英語のリズムの習得、自然な英語の習得、リスニング・スピーキング・リーディング・・・音読は最良の英語学習法と言ってよいでしょう。
音読のやり方自体は難しいものではありませんが、そうは言っても単に英文を読むだけでは音読の効果を十分に得られません。音読の効果を最大限にするには次の3つのポイントに気をつけましょう。
ネイティブレベルの発音を目指そう【英語発音練習のやり方】
音読の効果を倍増させる3つのポイント
お手本の英語を聞いてからスタートする
一刻も早く音読に取り掛かりたい気持ちを抑えて、自分で音読を始める前にお手本の英語を最低10回は聞くようにしましょう。お手本を聞かずに音読をスタートしてしまうと、自分の癖が出てしまうからです。最初にお手本の英語を聞きこむことによって、目標とすべき発音やリズムをイメージできます。
音読の前にシャドーイングを挟む
お手本の英語を10回以上聞いたら、次にシャドーイングをするとよいでしょう。シャドーイングをするには音声にとても集中する必要があります。シャドーイングをすることによってリスニングでは気がつけなかったことに気がつくことができます。例えば聞き取れない部分や勘違いして発音していた単語などです。音読の前にそのようなことを発見することで、意識をしながら音読をすることができます。
シャドーイングは現時点でこれ以上お手本の英語に近づけられないというくらいまで繰り返して行いましょう。回数の目安としては50回程度かと思います。
シャドーイングの効果を最大限にするために注意すべきただ一つのこと
音読の回数は最低50回
いよいよ音読です。事前にシャドーイングをしていることでほぼ英語の発音とリズムはお手本通りにできるようになっているはずです。最初に英文の日本語訳を読んで意味を理解し、英文を感情を込めて音読します。
その英語の意味が自然と頭に入ってくるまで繰り返し音読をします。回数の目安としては最低50回、できれば100回やるとよいでしょう。そこまで徹底的に繰り返して音読すると、その英文については自然と口から出てくる英語になります。
このように音読を通じて自分の中に英文がストックされていくと、必要な場面で学習した英文が自然に思い浮かぶことに喜びと驚きを覚えることもあるでしょう。
音読する英文は簡単かつ興味が持てるもので
音読する英文を選ぶポイントは2つです。一つは簡単な英文を使うということです。目安としてはシャドーイング練習をする時にテキストが不要(音声を聞くだけで真似できる)なレベルの英文がよいです。
もう一つ目のポイントは自分が興味を持てる英文を選ぶことです。その英文を覚えてそのまま使えるとよいでしょう。その意味でニュースの英文は音読に不向きです。エッセイやインタビュー記事などを素材にするとよいでしょう。
音読用テキストとしてお勧めできる教材
音読に使う英文は自分が興味を持てるものを選べばよいのですが、何を選んでよいのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。いくつか音読に適した教材をご紹介します。
パワー音読入門
この本は素晴らしいです。簡単な英語を使っていて内容も日常会話で使いやすいものばかりです。そして1レッスンの英文がおよそ30秒くらいで音読できる長さになっています。この30秒というのが実に絶妙な長さです。またこの書籍で紹介されているパワー音読という独自の音読法も一見の価値ありです。