英語音読をやるぞー!とやる気になったときに以外と困るのが、何の英文を音読するかという素材選びではないでしょうか?
音読に適した難易度でかつ自然な言い回しの英文を探すのは意外と難しいものです。英語音読の素材選びに迷ったら、まず手に取りたいのが横山カズ先生のパワー音読入門です。
パワー音読入門の特徴
パワー音読は「英語を流ちょうに話すことに特化したトレーニング法」です。TOEICのスコアが満点近い人でも話すとなると全然だめという人も珍しくありません。
音読は英語学習の根幹となるものですが、ただ漫然と音読しているだけではなかなか話す力は上がりません。パワー音読では「感情を込めた音読、できるだけ速いスピードで、繰り返し行う」ことにより流ちょうに英語を話す力を身につけます。
私自身もパワー音読を通じて、特に発音がめっちゃ改善したと感じています。発音だけでなく、スムーズに舌が回るようになり、自分でも驚くほど流ちょうに英語を話せるようになりました。お勧めの教材です。
パワー音読のお勧めポイントは次の3つです。
1回の音読が30秒ほどで終わる絶妙な長さの例文
1回の音読をするのに1回5分も10分もかかるような例文を素材に選ぶとたいてい失敗します。長いと途中でだれてきてしまい音読練習がいい加減になってしまうからです。いい加減に練習を重ねても上達は限られてしまいます。
パワー音読で使われている例文はどれも1回30秒程度で読み終わります。たった10分間でも20回音読を繰り返すことができます。
短い時間で集中して一定量の英文を濃密に音読する。これがパワー音読で流ちょうに英語が話せるようになる秘訣です。
同じ例文を何度も繰り返し音読すると、少なくてもその例文だけはとても上手に発音できるようになります。また英文が口からスムーズに出てくるようになります。
パワー音読に出てくる例文が上手に音読できるようになっても、それ以外の英語は話せるようにならないのでは?という疑問があるかもしれません。
しかしそれは心配ご無用です。パワー音読で練習を積むにつれ、他の英語でもスムーズに発音できるようになってきます。
たくさんの英文で少しの回数を音読するよりも、厳選された英文を繰り返し音読するほうが、英語を流ちょうに話す力は間違いなく上がります。
チャンク音読でリズムが身につく
パワー音読は一つの音読素材を、チャンク音読、ノーマル音読、ささやき音読、和訳音読、感情音読、タイムアタック音読、と色々な方法で音読します。その中でもチャンク音読は英語のリズムを身に着けるのに最適です。
チャンクとは数語単位の意味の塊です。例えば、
というセンテンスであれば、「I don't want to let other people decide」「what I can do」「or what I cannot do」というような単位で区切って音読します。
私はチャンク音読の音声を使ってシャドーイングをしていました。音声スピードはノーマル音声とほぼ変わらないものの、チャンク単位で区切られていて間があるのでお手本を真似しやすく、シャドーイングに最適だったからです。
10分間ほどシャドーイングしていると自分の発音のリズムがめちゃくちゃ上達していくのがすぐに実感できます。先ほども書いたように1つの素材が30秒程度なので、10分間といっても20回ほどシャドーイングしていることになります。
やさしい単語なのに高度な言い回しを身に着けられる英文
先ほどチャンク音読の説明に使用した英文、
はパワー音読の一番最初の素材で出てくる英文です。意味としては「自分に何ができて何ができないかを人に決められたくはない」というものです。
表現としてはなかなか高度です。でも何一つ難しい単語は使われていません。
パワー音読で使う英語素材はこのように、「難しい単語は使わず」、「実際に使いそうな英語で」、「高度な感情表現ができる」という特徴があります。
だから覚えるのが楽しくて音読学習のモチベーションがとても上がります。モチベーションは英語上達にめちゃくちゃ大事です。むしろモチベーションこそが英語上達の全てと言えるくらいです。
パワー音読まとめ
パワー音読は「発音をよくしたい」「流ちょうに英語を話したい」「言いたいことをスムーズに言えるようになりたい」と思っている人にお勧めしたい教材です。
私自身もこのパワー音読で一気に英語レベルが上達したという実感があります。特にお勧めなのがチャンク音読を使ったシャドーイングです。発音・リズムが格段に上達します。
その他、自然な英語であるところもお勧めポイントです。覚えた英語がそのまま使えます。だから学習していてもめっちゃ楽しい!
音読自体は単純なメソッドですが、音読に最適な音声や英文素材を探すのはなかなか骨が折れる作業です。音読素材を探すのに苦労している方はぜひパワー音読から始めてみて下さい。