オンライン英会話に限らず、英会話スクールは活用の仕方によって上達のスピードが大きく変わってくる。始めて3ヶ月程度で話せるようになった実感が得られる人もいれば1年継続してもほとんど進歩しない人もいる。
オンライン英会話で伸び悩んでいるという人は使い方を間違えている可能性がある。正しく活用しないといくら時間を費やしてもなかなか進歩しない。この記事ではオンライン英会話の学習効果を高める活用法をご紹介するのでぜひ読んでほしい。
効果がでないオンライン英会話活用法
最初にオンライン英会話で効果が実感できていない人にありがちな特徴をご紹介する。そうすることによって、より有効的な活用法が理解しやすくなるはずだ。
英会話スクールはインプット学習の場ではない
英会話スクールで効果が実感できない人はスクールをインプット学習の場にしてしまっていることが多い。講師が文法などのうんちくを話すと喜々としてノートにメモをするタイプの人だ。細かいニュアンスで講師に確認したいこともあるだろうが、基本的に単語・文法などのインプット学習はスクールの時間内にやるものではない。時間がもったいない。
インプット学習は勉強した気になり満足感を得やすい。そのためついつい英語学習者はインプット学習に流れがちだ。しかしこれは甘い罠である。レッスンの時間はすべてアウトプットに使うようにしよう。
基礎文法の不足
英会話に英文法は必須だ。文法を知らなくてもレッスンを重ねることによりある程度まで話せるようになる。
しかし文法を知らないと、あなたの英語力が「単語をつなぎ合わせてコミュニケーションする達人」にとどまってしまう恐れがある。
スポーツでも基本の型を知らないと早い段階で成長が止まる。英語も同じことだ。
海外旅行で英語を使うくらいなら「単語をつなぎ合わせてコミュニケーションする達人」で十分だろう。しかし深いコミュニケーションを目指すなら基礎的な英文法は必要になってくる。
効果の出るオンライン英会話活用法
予習を徹底する
レッスンをインプットの場にしてはいけない。そのためにはレッスンで使用する教材に出てくる単語や文法は事前に調べておくべきだ。穴埋めや選択式問題も事前にやっておいたほうがよい。事前に問題を解いておくとレッスン中に考える必要がなくアウトプットに集中できる。
レッスン中に使う言葉を丸暗記しておく
レッスンは多少なりとも緊張する。この緊張感が大事だ。緊張感のある中で使った英語は忘れにくい。
だからレッスンを練習の成果を発表する舞台として活用しよう。具体的にはレッスン中で想定されるを事前に英作文しておく。そしてそれを丸暗記するくらいアウトプット練習をしてレッスンに臨むのだ。
やってみるとわかるが、どんなに事前にアウトプット練習してもレッスンで使おうとするとスムーズに口から出てこないものだ。練習ではあれだけうまく言えたのにと愕然とすることがあるかもしれない。
しかしそれでいいのだ。失敗しても緊張感の中で英語を使うことが大事だ。それによって「知っている英語」が「使える英語」へと変化していく。
まずは自己紹介を完璧にする
前述した、レッスン中で使いたい英語の最たるものが自己紹介だ。自己紹介は基本的にいつも同じ内容を言えばいい。
それでも英語での自己紹介がスムーズに言えない人もいるだろう。レッスンで何度も自己紹介をしているのにもかかわらずスムーズに言えないのはどうしてなのだろうか?
原因は自己紹介する内容を用意していないからだ。毎回その場で何を言おうかと考えてしまうからだ。そのような態度でレッスンに臨んでいると、10回自己紹介を重ねてもたいして進歩しない。相変わらずたどたどしいままだ。多少の度胸がついているくらいで英語力は進歩していない。
まずは自己紹介を完璧にスムーズに言えるようにしよう。自己紹介においては英語上級者に聞こえるくらい練習しよう。練習していても最初はレッスンでうまくいえないものだ。しかし、事前に「家で練習⇒レッスンで発表」の繰り返しをすれば見違えるほど上達する。
復習を完璧にする
レッスン中に講師から指摘された内容はメモして次回に役立てよう。どうして間違いなのか調べてみよう(講師から理由を指摘された場合はメモをしておく)。そして次回同じ場面になった時、正しく言えるように完全にマスターしてしまおう。
たいていの人は講師から指摘されたことを見直すくらいで終わりにしてしまっている。しかしそれだと次回も同じ誤りをしてしまう可能性が高い。練習してこそ力になる。
また自分の話した英語に講師が何か返答し、その講師の返答に自分がさらに返答しようとうまくいかなかった場合、次回のために想定回答を練っておこう。
もちろん次回は違う反応が返ってくる可能性があるが(むしろその可能性のほうが高いが)、実際にあった会話を元に準備をしておくほうがモチベーションが高いし実用的だ。それに用意しておいた返答が違う場面で応用できることもある。
[box04 title="要点まとめ"]
- 予習を徹底し、レッスンは100%アウトプットの時間に当てよう
- レッスンに使いそうな英語を事前に英作文し、スムーズに言えるようになるまで練習しよう
- 手始めとして自己紹介を完璧に言えるようにしよう
- レッスンで指摘されことは確認するだけでなく、次回完璧に言えるまで練習しよう
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