「許可する」という意味の単語にはlet, allow, permitがあります。これら3つの単語の違いはフォーマル度の違いです。また受動態で使えるかどうかにも違いがあります。
まず最初に3つの違いを確認します。その後にそれぞれの単語を詳しく見ていきます。
Let, allow, permitの違い
フォーマル度 | 文型 | 受動態 | |
let | カジュアル | let + 目的語 + 原形不定詞(動詞原形) | × |
allow | ややフォーマル | allow + 目的語 + to不定詞/動名詞/名詞 | 〇 |
permit | フォーマル | permit + 目的語 + to不定詞/動名詞/名詞 | 〇 |
allowとpermitはよく似ています。文型が同じで受動態で使える点も一緒です。どちらもフォーマルですが、permitのほうがより堅い言い方です。
letはカジュアルで口語的です。受動態では使えないという点もallowとpermitとは違います。
フォーマル度による使い分けを理解するために、次の例文を見てみましょう。
例文
- My parents didn't let me go abroad alone.「両親は私を一人で海外に行かせてくれなかった」
- The company allow their employees to work at home.「その会社は従業員に在宅勤務を許可している」
- Smoking is not permitted here.「ここは禁煙です」
内容によりますが、letとallow、allowとpermitは入れ替え可能なことが多いです。letとallowを入れ替えるときは文型に注意しましょう。
Let
Letは口語的でカジュアルです。let + 目的語 + 原形不定詞(動詞原形)という文型に注意しましょう。また受動態にはできません。
Letには「~させて」という使い方もあります。ニュアンスとしては「~するね」という感じです。
例文
Let me open the window. 「窓を開けさせて=窓を開けるね」
allowとpermitの違いと共通点
allowとpermitはよく似ています。文型も同じで入れ替えて使っても問題ないことがほとんどです。
意味に大きな違いはありませんが、permitの方がフォーマルです。「公的に〇〇を許可する」という時によく使われます。例えば政府機関、学校、美術館などです。