間接話法では一般的に時制の一致があります。一方、時制の一致が起きない「例外」パターンがいくつかあり学習者を混乱させます。
時制の一致の例外パターンは個別に覚えるよりも、次のことを知っておくとよく理解できるようになります。それは、
伝達している人が話の内容に確信を持てない場合は時制の一致が起こり、話の内容を事実だと思っている場合は時制の一致が起こらない
ということです。話し手が自分の伝達内容に自信がない、あるいは聞いた内容を信じていない場合は時制を一致させます。一方、伝達内容を真実だと思っている場合には時制を一致させません。
これだけを理解しておけば時制の一致の例外パターンは完全に理解できるようになります。時制の一致の例外パターンを例文で確認していきます。
時制の一致の例外パターン
今も当てはまる事実の場合
例文
- Taro said he dislikes his mother.「タロウは母親が嫌いだと言ってたよ」
- Yuji said he is good at sports.「ユウジはスポーツが得意だと言っていたよ」
同様にユウジがスポーツが得意という内容は今も変わらないため現在形になっています。ただし伝達者が話の内容を信じていない場合は"Yoji said he was good at sports."というように時制を一致させることがあります。
今聞いたばかりのこと
例文
不変の真理や歴史上の事実
例文