音読とシャドーイングはお手本の英語を声に出して真似するという点で似ています。
英語学習をしていると、音読とシャドーイングはどう役割が違うのだろうか?どちらかだけではダメだろうか?どちらが効果があるのだろうか?などの疑問が湧いてくることがあるかもしれません。
この記事では音読とシャドーイングの役割の違いについて解説します。
音読の役割
音読はスピーキング力をつけることが主眼です。事前に英文の意味を理解してから音読します。
たくさんの英文を音読すると、自然な英語の感覚が身についてきます。また語彙や言い回しが身についてきます。これがスピーキング力の基礎となります。
明治時代は現代より圧倒的に英語教材が少なかったにも関わらず、英語を話せる人は今より多かったと言われます。それは明治時代の英語学習では音読を中心に行なっていたからでしょう。
お手本となる自然な英文を何度も何度も繰り返し音読し、誦じて言えるまでになれば自ずと話す力が身についてきます。
スピーキング力を高めたい人には音読が最適です。
シャドーイングの役割
一方でシャドーイングは発音や英語特有のリズムを身につけるのに最適です。シャドーイングの場合は英文の意味は理解している必要はありません。
音読でも、ある程度発音や英語特有のリズムの習得に効果がありますが、音読(またはリピーティング)はお手本の英語を聞いてから間があって発声するため、お手本と自分の発音の違いに気がつきにくい側面があります。
その点、シャドーイングはお手本のすぐ後に発声をするので違いに気がつきやすく発音の改善に最適です。
事実、正しいやり方でシャドーイングすれば、1回15分の練習でも、かなりの効果を実感できます。
その他、シャドーイングはリスニングにも効果があります。意味はわからなくても聴こえてきたままにシャドーイングしていると、単語と単語の連結など音声変化に気がつきやすくなります。
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音読やシャドーイングに最適な教材
音読やシャドーイングに最適な英語素材を選ぶのは簡単そうで以外とやっかいです。条件として、「自然な英語」、「シャドーイングに最適な適切なスピードのお手本」、「音声変化も含んだナチュラルなお手本」、と考えて選ぶとなかなかよいものが見つかりません。
ズバリお勧めとしてはパワー音読入門です。ナチュラルな英語、音声変化を含んだ自然な録音、シャドーイングに最適なチャンク音読があり、とても使いやすい英語素材です。音読にもシャドーイングにもどちらにも最適です。
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