will = be going toと学習された方もいらっしゃると思いますが、実はニュアンスが異なります。willとbe going toにはそれぞれ3つの使い方があります。確定的な未来、予測、予定の3つです。それぞれ比較しながらニュアンスの違いを確認しましょう。
willとbe going toの3つの使い方
単純未来その1(確定的な未来)
最初にご紹介するのは「(〇〇の時点で)~になっている」というほぼ確定的な未来を表現する使い方です。例えば下記の例文のように「来月で40歳になる」というような場合です。
確定的な未来表現は、willの場合、感情を込めずに客観的に「そうなることが決まっている」というニュアンスです。be going toの場合、感情が込められた感じです。次の例文で比較してみましょう。
I will be 40 next month.「来月で40歳になります」
I am going to be 40 next month!「来月で40歳になっちゃうよ!」
前者は淡々と来月40歳になるということを述べています。それに対して後者は40歳になることへの感情が伝わってきます。
もう一つ例を見てみましょう。
I will be there in 10 minutes.「10分後にそちらに着きます」
I'm going to be 10 minutes late.「10分遅れそうです」
前者は10分後にそちらにいるという事実を伝えています。後者は10分遅れます(すみません)という感情が伝わってきます。
単純未来その2(予測)
「(〇〇の時点で)~になっているだろう」という予測の使い方です。例えば次の例文のように「明日の天気は雨だろう」というようなときです。
予測の使い方はwillの場合は淡々と「~になるだろう」というニュアンスです。一方、be going toは話し手の確信が感じられます。
There will be occasional showers tonight.「今夜は時々に小雨が降るでしょう」(天気予報士のコメントで)
It is going to rain. Look at those dark clouds.「雨が降りそうだよ。あの黒い雲を見て」※雲を見て判断
大事な点なので繰り返しますが、予測においてwillとbe going toの違いは話し手が確信しているかどうかです。次の例文で比較してみましょう。
I heard it will rain tomorrow.「(天気予報で)明日は雨が降ると聞いたよ」(天気予報ではそう言ってたよ)
I heard it is going to rain tomorrow.「(天気予報で)明日は雨が降ると聞いたよ」(雨だから●●しなくちゃ)
日本語訳だとどちらも同じです。前者は天気予報で聞いた内容を淡々と伝えています。単なる情報を伝達している感じです。それに対して後者は天気予報で聞いた内容を信じて伝えている感じです。
意志未来(予定)
「~するつもりだ」という計画の使い方です。これまでに紹介した「確定的な未来」「予測」の使い方ではどちらを使っても実用上問題ありませんでしたが、「予定」の場合、willとbe going toの使い方はかなり違います。
willは今決めたことに使います。日本語訳では「~するよ」がピッタリです。be going toは前から決めていたことに使います。日本語訳では「~するつもりだ」がピッタリです。
I'll call you later.「あとで電話するよ」
I am going to buy a new iPhone.「新しいiPhoneを買うつもりだ」
こちらの使い方の違いは別記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧下さい。
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まとめ
使い方 | will | be going to |
単純未来1:確定的な未来 | 客観的なニュアンス。 | 感情的なニュアンス。 |
単純未来2:予測 | 状況証拠はない淡々とした予測。 | 話し手が確信した予測。 |
意志未来:予定 | 今決めたこと。「~するよ」 | 前から決めていたこと。「~するつもり」 |